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イベント情報 > 多文化理解講座 > 多文化共生理解 講座活動報告 |
多文化共生理解 講座活動報告 |
平成22年度 |
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テーマ: | ことばと文化の橋渡し ~コミュニティー通訳の役割と心構え~ |
講師には、金城学院大学文学部英語英米文化学科教授の水野真木子氏をお迎えし、日本におけるコミュニティー通訳研究の草分けで、第一人者でもある同氏から様々な事例も含めたコミュニティー通訳に関する導入的な講義をしていただきました。 第1部では、「コミュニティー通訳の特徴と意義」をテーマに、コミュニティー系通訳と会議系通訳の違いや通訳の形態についてご説明いただき、また、公的制度に関わる現場での言語権の保証やコミュニティー通訳各分野(司法、医療、教育、行政、災害時、交流イベント)での役割、その中でも特に、裁判員制度にともなう司法通訳の現状と課題、医療通訳における最近の動向について詳細なお話をしていただきました。 第2部では、「コミュニティー通訳の資質・能力・役割・倫理」を切り口に、通訳者として必要な資質や能力をはじめ、今回の講座のテーマにも掲げられている「ことばと文化の橋渡し」が一層重要なこと、コミュニティー通訳の分野によっては様々な役割が求められることを分かり易く解説していただきました。その他、コミュニティー通訳の先進国とも言われるアメリカやオーストラリアの通訳者の倫理規定や倫理の問題について、説明していただきました。 第2部の後半では、ラギング(短期記憶と注意力のバランストレーニング)やシャドウイング(集中力と注意力のバランストレーニング)、メモ取りといった具体的な通訳トレーニング法の実践もあり、参加者が熱心に聴き入る姿が見られました。 これからの多文化共生社会の中で、コミュニティー通訳の活躍を期待したいと思います。 |
平成21年度 |
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テーマ: | 外国人児童生徒に対する教育支援、ファミリーサポート |
前半の部の講演では、多文化共生センター東京・代表の王 慧槿(わん ふいぢん)氏を講師にお迎えし「外国人児童生徒に対する教育支援、ファミリーサポート」と題して、たぶんかフリースクール、教育・進学相談などの効果的な外国人児童生徒支援を展開する多文化共生センター東京における支援の内容や現状をお話いただきました。 日本語指導により子どもたちの将来の進路の可能性を広げる必要があることや、外国人児童生徒のアイデンティティの問題など御自身の学生時の経験に基づいた興味深いお話をしていただきました。 後半の部では、豊田市教育委員会学校教育課・指導主事の藪崎昭彦氏を報告者にお迎えし「豊田市における外国人児童生徒・保護者教育説明会」と題して、説明会の概要や運営面での改善内容、実施効果などをご報告いただきました。高校進学を希望する外国人児童生徒が希望を叶えられる状況づくりに取り組む現場の熱意が伝わってきました。参加者は熱心にメモをとり、質疑応答も活発に行われました。 この講座をきっかけに多文化共生について考え、まずは参加者自身でできることから始めていただけますよう願っています。 |
平成20年度 |
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テーマ: | 在日外国人のメンタルケア |
午前の部では、上智大学外国語学部ポルトガル語学科講師のウラノ エジソン ヨシアキ氏をお迎えし、「在住外国人の現状と課題-雇用不安の中で」と題して、ブラジルと愛知県内で行った調査を基に、労働者の国際的な移動の仕組みについてお話いただきました。また、現在の不景気の中で日系人労働者がおかれている状況と課題についてもお話いただきました。 午後の部では、千葉メンタルクリニック・四谷ゆいクリニックの臨床心理士の田中ネリ氏をお迎えし、「在住外国人のメンタルケア」と題して、在住外国人に対する数多くの臨床経験に基づいた具体例を上げ、お話いただきました。また、グループワークでは各参加者の活動経験を踏まえた活発な意見交換がなされました。 |
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テーマ: | 多文化共生シンポジウム ~この地域の多文化共生について考える。 韓国における新たな取組を手掛かりに~ |
午前の部の基調講演では、明治大学国際日本学部教授の山脇啓造氏を講師にお迎えし「多文化共生社会に向けて―現状と課題」と題して、多文化共生についての行政施策の流れや現状をお話いただきました。その後の報告会では、聖公会大学日語日本学科の梁起豪氏をお迎えし「韓国における多文化共生の取組について―法的制度の整備と事例紹介を中心に」と題して、多文化政策のための法的な取組や多文化施策の先進自治体のプログラムなどのお話をいただきました。 午後の部では、「愛知県における多文化共生の推進に向けて」をテーマにパネルディスカッションを行いました。山脇啓造氏をコーディネーターに、パネリストとして梁起豪氏、NPO法人ABT豊橋ブラジル協会理事長の田中 アルシーデス ヒデオ氏、愛知県立大学文学部准教授の山本かほり氏をお迎えし、活発な討論が繰り広げられました。また、参加者との意見交換会では多数の質問や意見が出て、日頃から現場で活躍してみえる方々の熱意が伝わってきました。 在韓外国人処遇基本法、居住外国人支援条例などの新たな外国人施策を展開する韓国の事例を参考に、この地域の多文化共生社会のあり方について考えることのできる絶好の機会であることから、行政関係者を始め、日頃から外国人と関わっている方や大学生など、幅広い分野から約100名の参加がありました。 |
平成19年度 |
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テーマ: | 外国人の子どものメンタルケア |
午前の部では、愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター講師の小島祥美氏をお迎えし、「地域社会での外国人の子どもの現状」と題して、自身が岐阜県可児市において全国で初めて外国人の子どもの就学実態を把握した時の事例を中心に、教育の視点からお話をいただきました。 午後の部では、明治学院大学心理学部教授で四谷ゆいクリニック院長でもある阿部裕氏をお迎えし、「外国人の子どもへのメンタルケア」と題して、ラテンアメリカの子どもの抱える心理的問題などを臨床例に基づき紹介していただくとともに、精神科医として治療に関わったラテンアメリカの子どもの事例に基づき、具体的なメンタルケアの手法についてお話をいただきました。 受講者の方々からの質問内容から、外国人の子どもと接している現場の切迫感が伝わってきました。 今後、地域社会において、外国人の子どもへのメンタルケアの必要性がますます高まっていくことを実感しました。 |
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テーマ: | 多文化共生の地域づくり ~教育の視点から~ |
午前の部では、東京学芸大学国際教育センターの佐藤郡衛教授をお迎えし、「今、在住外国人に対して何ができるのか~教育の視点から~」と題して、多文化共生の地域づくりに向け、外国籍住民に対する日本語教育に関わっていく上での基本的な心構えなどについて、実際の事例を踏まえ、わかりやすくお話をいただきました。 午後の部では、豊橋市教育委員会外国人児童生徒教育相談員の築樋博子先生をお迎えし、「やってみよう!外国人児童生徒への日本語指導」と題して、外国人児童生徒に対する漢字学習や教科学習について、これまでの豊富な経験に基づいた具体的な指導例を紹介していただきました。 また、会場では築樋先生が作成されたオリジナル教材や当協会の日本語教育リソースルームで所蔵している外国人児童生徒向けの日本語学習教材などの展示も行いました。 教育の視点から多文化共生の地域づくりを考えるということで、学校の先生や日本語ボランティア活動に携わっている方など、県内外から約50名の方に参加いただき、関心の高さがうかがえました。また、真剣なまなざしで展示した教材を見る参加者の姿が印象的でした。 |