@ 指差し法 |
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先生は、3枚のカードの端の1枚を指差し、発音します。順に、2枚目、3枚目と発音します。このとき、子どもは聞いているだけでもいいです。自然に発音したくなると思います。
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A 発音法 |
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先生は、絵カードを指差しながら発音をします。そして、子どもに先生の発音をまねて言うように「どうぞ」と手で促します。順に2枚目、3枚目と練習します。このとき、子どもの発音が多少悪くても、まだ日本語学習を始めたばかりですから、ここでは指摘しないで進みましょう。
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B カード指し法 |
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先生は指をささないで、発音だけします。そして、子どもにそのカードを指さすようジェスチャーで「どうぞ」と促します。先生は子どもの母語ができなくても、子どもたちはすぐにやり方がわかり、指さすでしょう。この段階では、置いてあるカードの順に練習します。
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C 順番変え法 |
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次に、先生は指さす順番を変えて、子どもに発音するように促します。これで、置いてある順番で覚えていた子どもも、一つ一つのカードの発音に注目するようになります。カードの裏には、発音をひらがなの教科書体で書いておくと、やがて読む練習に役立ちます。
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D カードの入れ替え法 |
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子どもが大体覚えた頃に、先生は置いてあるカードをいろいろと動かして入れ替えます。横に置いてあるのを縦に並べ替えてもいいです。ここで、AやBの練習をします。子どもは「三つぐらいなら、すぐ覚えられる」と自信をつけます。初期目標は、小さいほどいいです。
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E 追加法 |
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先生は「あっ」と言って、子どもの後ろを指さします。子どもが何かなと振り返っている間に、先ほどポケットに入れていたカードの1枚を追加します。「さぁ、どれが増えたでしょうか」「どれが新しいのでしょうか」と言いながら、それを指さすよう促します。これで簡単だとたかをくくっていたり、つまらないなあとあきそうになっていた子どもの興味をひきつけます。またABCを繰り返します。さらに、4枚を覚えた頃に5枚目を追加します。
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F 抜き取り法 |
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子どもが5枚を覚えた頃に、先生はカードの入れ替えをするために動かしながら、1枚抜き取ります。そして、裏をむけながら、「はい、これ何ですか?」と尋ねます。あるものを見て答えるのではなく、無いものを考えて答えるのですから、しっかりと記憶しなければならないし、ゲーム性があって楽しいです。 |