TOP > 日本語教室 > 日本語教育リソースルーム > みんなの声 > あなたの学生時代は?

日本語教育リソースルーム



★ あなたの学生時代は? (リソースルーム運営ボランティア K)

日本語を学ぶ若者たちと接するようになって3年。クラスメイトとともに学校生活をおくっている彼らを見ていると、忘れかけていた自分の学生時代を思い出します。

私が学生だった頃、先生というのは、私たち一人ひとりのことまではまさか見ていないだろうと思っていました。ですから、休んだ友だちがいればかわりに返事をしたし、時には授業を抜け出して遊びにも行きました。
勉強より友だちと過ごすことのほうが楽しみだった私の懐かしい学生時代。
当時の先生方には私たちの姿がどのようにうつっていたのでしょう。

今、教師としてみんなの前に立つと、よくわかるのです、これが。手に取るように。メール、居眠り、カンニング…。自分の机の上(よい学生の場合)、膝の上(メールをひたすら打つ学生の場合)、となりの机(隣の人の学力を借りる学生の場合)、どれも視線の落ちる角度(?)が違います。居眠りをして押さえつけていた額や頬の赤い跡もすぐには消えません。知られていないと信じて没頭している姿が自分と重なって、いとおしくさえなってしまいます。さりげなく(バレてるよ)というサインを送ると、彼らもまた何気なく授業に「復帰」します。その昔私たちがしていたことも、先生方にはきっと見抜かれていたのでしょう。今さらながら恥ずかしくなります。

まるで自分の部屋にいるかのようにくつろいだ人がいる一方で、緊張してなかなか思ったように言葉が出てこない人もいます。言いたいのに言えないもどかしさ!自信を失くしてしょんぼりしている時の気持ちも痛いほどよくわかります。この場合は(大丈夫。心配しないで!)というサインを送りますが、さて、伝わっているのでしょうか。

今、私が学生の立場だったら、あの頃よりはもう少し有意義な学生生活を送れるかもしれません。先生をもっと信頼して、失敗を恐れず積極的に取り組むでしょう。もう一度何かにチャレンジしてみようかな。


戻る

文頭へ