日本語教育リソースルーム



教育実習に行ったときのことを、、、 (リソースルームボランティア 梶山)

少し遅いですが、みなさま、あけましておめでとうございます!振り返ってみると去年はとても有意義な年でした。ここでは去年の思い出、中学校へ教育実習に行った時のことをひとつ。

実習中はたくさん楽しいことや辛いことがあり、どれを書こうか悩むのですが日本語について考えるきっかけになった場面がありましたのでそれについて書かせていただきます。

それは生徒が「先生ってドンファン(※1)?」と聞いてきた時のこと、また別の時には担任の先生に向かって「バックシャン(※2)だな〜」と言っていたことです。後から先生に聞いてわかったのですが、これらは(おそらく)死語と呼ばれるものだそうです。

このケースは中学1年生が死語といわれる言葉を使ったので、大人がそれを死語と知らずに使うのとは違います。たぶん親や先生に教わったのでしょうが、生徒はその言葉を面白がって使っています。

使われなくなった日本語を死んだ日本語(死語)としているなら、その生徒が発した日本語はまだ生きている、あるいは生き返った日本語なのではないでしょうか。その日本語は使われているので死んでなんかいない。だからそれは死語ではなく瀕死語かゾンビ語なのではないかと思うのです。名づけ方の問題なのかもしれませんが、どこからが死語になるのかということを含め、考え出すと止まりません。

なぜ私がこんなことを考えるのかというと、リソースルームが生きた日本語を大切にしているからです。では生きた日本語とは何だと考えたとき、かろうじて生き残っていた日本語(瀕死語)や生き返った日本語(ゾンビ語)はそれから除外されます。なので、ここでの生きた日本語とは単に生きていることが求められるのではなく「広く日常的に使用されている日本語」のことだと改めて思うようになりました。

実習中は授業準備とそれから来る寝不足、緊張etcからいっぱい×2でした。でも、そんな辛さが不思議と表に現れないのは「子どもの笑顔にゃ辛いことも吹っ飛ぶ」親のような気持ちからかもしれません。充実した一大イベントが終わって、このまま思い出にはしたくないな〜とも思う今日この頃です。

※1 ドンファン・・・ スペインの騎士であったドンファンが理想を求め次々と女性を乗り換えていったことから"女ったらし"という意味がついたそうです。
※2 バックシャン・・・ バックが背中、シャンがドイツ語の美しいを表すショーンからきていて、合わせて"後姿が美人"という意味になるそうです。


戻る

文頭へ