日本語教育リソースルーム



教室見学について考えたこと (リソースルームボランティア M4号)

昨年12月のTNNシンポジウムに参加したことがきっかけで、私の関わっている教室で「教室見学」について話し合いをしました。私たちの教室には見学希望者がよくおいでになります。見学者には二通りの方たちが有ることは言うまでもありません。その一つ、学習者の見学には、迷わず歓迎です。「教室の下見をして、次回からは一緒に勉強しましょうね・・」と、思っています。もう一つの見学、指導者側の見学は、お断りはしないものの大歓迎でもない・・というのが大方の意見でした。

その理由は、主に過去の不愉快な経験から来ています。
学習者に不用意な(プライベートな)質問をした。
学習者の言い間違いを、笑った人がいた。
じっと見られて、ノートをとられると落ち着かない。
学習時間中に「それはおかしい」と、批評された。
などの、例です。

もちろん、ホンの一部の見学者だったことはよく承知しています。教室見学をするように言われた学生さんや、これからボランティアをしようとしている方が、少しでも多くのことを「見たい聞きたい」との熱心な思いで見学をされていることはよく分かります。ですが、少人数のグループに分かれて活動している私達のクラスでは、知らない人が傍でじっと見ていることだけで学習者にはストレスになります。また、私たちボランティアは、必ずしも日本語の専門教育を受けた者ばかりではないので、専門に学んだ方々の前では緊張するかもしれず、その緊張が、学習者に伝染するかもしれません。また、ぎりぎりの人数でグループ分けをしているので、突然おいでになった見学者の対応にスタッフを確保するのが辛いときもあります。

シンポジウムでも話された、「見られる」という意識から「見せる」という意識への切り替えには、私たち自身の努力が必要です。まだ未熟な私たちは、見学者対応のルール作りができておりません。見学にいらっしゃった方々との交流の中で作られていくと思います。

私たちが、日本語指導者志望の方の見学をお受けするのは、その見学が双方の今後に役立つと信じるからです。見学の方は、ありのままの教室の姿を見ていってください。そして、是非、感想を聞かせてください。良かった点、良くなかった点、疑問に思った点などを聞かせてください。私たちも誠実にお答えするつもりです。両者の交流でより良い教室活動に繋がれば、こんな嬉しいことはありません。そうなれば、どの教室でも「見学歓迎!」との声があがるのではないでしょうか。

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