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日本語教育リソースルーム





★ 「みんなの教材活用方法(ミニ会話)」に変更になりました。

3月22日(土)14:00〜15:00

リソースルームの勉強会報告

今回は
「みんなの教材活用方法(ミニ会話)」

リソースルームの運営スタッフが、
にほんご教室で実際に教えていらっしゃるボランティアの皆さんと一緒になって、
教材に載っているミニ会話の授業への導入方法、導入前の準備などを考えてみました。

急遽ピンチヒッターで「勉強会」を担当することになったお当番さん!
「こまったな〜、そうだ!!、みなさんからアイデアをもらおう!」
という理由で、テーマは「テキストの活用方法」に決まりっ!

勉強会では、各教室で使用しているテキストについて、
自分では、どのように活用しているかを、それぞれ発表していただきました。

≪みんなこんなことしてる〜≫
ミニ会話では、その時、その人にあった会話に作り変える。
テキストの中には、「1.次の会話の・・・・」とか、
 「言葉を入れ替えて」etc 問題文が書いてあるものがある、学習者には、
わかりにくいので、テキストを見ない方が良い。
会話の中に出るもので実物を用意できるものは、見せている。

==導入と定着==
学習者が、会話の使われる状況状況を理解していないと、
決まったこと(練習したこと)しか出来ない。

うまく定着までつなげるのに、ステップを踏んでやってみよう。
@ まず、状況をゼスチャーで見せる。
A テキストの会話と、@の役付けを理解させ、練習する。
B 状況、言葉を変えてやってみる。
ex.「あたまがいたい。」「おなかがいたい。」「あしがいたい。」


<初級>
最終的には学習者同士で会話のやり取り練習が出来るとよいでしょう。
目に見える形を見せて状況を理解させましょう。

<中級>

長い会話を練習するときには、学習者の生活にあっているか?と考えてみましょう。
自分がまず、その会話を読んで、その状況を学習者が理解できそうか考えてみましょう。


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<例に使ったミニ会話>
<初級では・・・>

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@
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マリオ :こんどの すいようび サッカーを みに いきませんか。
ホセ  :すみません。
     すいようびは しごとに いかなければ なりません。
マリオ :そうですか。 じゃ どようびは どう ですか。
          ・
         以下省略


この会話を読んでみんなの意見は…
・この前に、サッカーのパンフレットを見せて始めたらいいんじゃないか。
・「サッカー好き」など、初めにちょっと聞いてみたら始めやすい。
・カレンダーを見せると、「こんどの すいようび」が良くわかる。
・「どう ですか。」は、わかりにくいのでは??

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A
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先生  :どうしましたか。
マリオ :あたまが いたいん です。
先生  :じゃ、みましょう。 はい くちを あけて ください。
     ああ のどが あかい ですよ。
     ねつも ありますね。 かぜ ですね。
          ・
         以下省略


この会話を読んでみんなの意見は…
・1人のボランティアが、頭を痛そうに抱えて、もう一人が、声をかける。
・先生が医者とわかるように、ちょっと、偉そうに演技する。
・「あたまがいたい。」、「おなかがいたい。」「あしがいたい。」など、ゼスチャをしてみせる。
・みんなで順番に、となりの人に声をかけて、医者と患者の役をやってみる。

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<中級では・・・>
7時に起きて、顔を洗って、歯を磨きます。(テキストは、ふりがな付き)
(〜て、〜て、ます。)のミニ会話のテキストでした、
ポイントとなるのは「動詞の語彙の確認と会話」なので
学習者の「休日」、「仕事から帰ったら」など、自分の生活を話すような
会話練習をすると良いでしょう。
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@
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「朝、起きます。」「シャワーを浴びます。」「朝ご飯を食べます。」
             ↓
  「朝、起きて、シャワーを浴びて、朝ご飯を食べます。」



こちらでは、「絵カード」を使った会話練習の方法を考えてみました。

この「絵カード」を使った会話練習のみんなの意見は…
・絵だと一目で状況がわかるので、良い。
・絵カードの裏に、テキストの該当ページなどを書いておくと使いやすい。
・絵カードではなく、ビデオがあるといいですよね〜




     ◆◆◆まとめ◆◆◆
<テキストの会話練習をする前にこんなことを考えておこう。>
 学習者の持っている語彙数によって、会話の理解度に、かなり差があるので、
テキストのミニ会話を教材として導入できるのか?一度考えて見る。

 もし会話を聞くだけでは、学習者が理解できないのではと思ったら、
まず、会話に出てくる小道具を実際に用意してあらかじめ見せたり、
ボランティア同士で、状況をゼスチャーでやって見せるのが、効果的です。

 MMさんの教室では、メインで教えるボランティアに、アシスタントが一人付く
そうですが、アシスタントの上手なサポートは、クラスを運営には欠かせないそうです。

 複数の小グループでクラスを開いているところでは、隣のグループのボランティアに
「名前を呼んでら、返事をしてね。」など、あらかじめ話をしておいて、
実際の動作を見せたりしたらどうでしょう。
 ボランティアさんが少なく、それが難しいときはは、紙芝居風に絵を書いて
状況・場面を説明するのもよいのではないでしょうか?
また絵が苦手だという方には、普段から雑誌・広告を集める癖をつけておいて、
その中から、必要な写真や絵などを切り抜いてオリジナル絵教材を作るというのは、
どうでしょうか。一度お試しください。


 その他に、会話の練習で気をつけたいことなど…
☆話下手な学習者には、気を配って話す機会をたくさん作るようにする。
☆誰でも日本語で発話できる環境を作り、間違った言葉遣いをした学習者には、
 臨機応変に対応する。話しの腰を折られると日本人でも、"ムッ"と来る場合が
 ありますよね。ですから、会話の手助けをする振りをして、正しい文法に導
 いたり、できるだけ学習者自身にに気づかせる!ことが大切だと思います。
 しかしこれは最大にして最難な課題ですね。何か良い方法や、わたしは
 こうしてる!などご意見がございましたら是非教え下さい。

☆にしにほんごの会では、「自分のことを話してもらうのに、自分の家の周りの絵を描いてもらい、
 それを説明してもらう。」ということをしてるそうですよ。


参加者
お当番ボランティア:山田宏子さん(にしにほんごの会)
YMさん、MZさん、STさん、JDさん、ICさん
THさん、MMさん、OKさん、MTさん、OHさん、の計11名でした。


場所:あいち国際プラザ2階研修室2


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