【STAFF TALK(第266回)】

3歳の娘が最近「なつかしい」という言葉を覚えました。動物園に行くと説明すると、「わかる、わかる。動物がいっぱいいるところでしょ。なつかしい!」と嬉しそうに言う具合です。3歳児が言う「なつかしい」という言葉には重みがなく、かわいい印象です。年とともに思い出が多くなっていくので、何かをきっかけに過去のことを思い出して、「なつかしい」と思うことが増えて、その言葉に重みも増してきます。様々な理由で母国を離れて、日本に住む人は例外ではなく、故郷に残した家族や友人などを思い出して、本国にいた頃のことに思いをはせることがあるでしょう。そのような人が地域に溶け込んで日本のことを第二の故郷と思えるようになればなと思います。私は現在多文化共生の仕事をしていますが、多文化共生の実現が難しいと感じることがあります。一つの課題が解決しても、また新たな課題が出てきます。しかし、たとえ今の仕事から離れて立場が変わったとしても、国籍や立場が異なる多くの人が多文化共生を目指して、様々な取り組みを行っていたことを思い出して、今の仕事はきっと「なつかしい」と思うことでしょう。そして、未来の私が3歳児と同じように無邪気な気持ちで、多文化共生について新たに考えて、続けて何かできることがないか考えるきっかけになればなと思います。(D)

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